PERM/雇用ベース永住権申請手続きの概要(EB-2又はEB-3)


 概要
 第一ステップ
料金・必要書類】【手続きの流れ
 第二ステップ
料金・必要書類】【手続きの流れ
第三ステップ
料金・必要書類】【手続きの流れ】 

EB-2(第二優先)又はEB-3(第三優先)にて永住権を申請する場合、以下3つのステップを経て永住権取得となります。


【第一ステップ:労働認定書申請 (PERM/Labor Certification)】

労働認定書とは、申請の役職が米国人では補えない、または米国の労働者が不足している役職である事を証明するもので、労働局より発行されるものです。
労働認定書を取得するためには、申請の役職を求人募集にて公募し、該当する能力と意志を持ったアメリカ人が存在しない事を証明しなければなりません。

また、申請の役職に該当する平均給与額を労働局より取得し、その給与額の支払いを雇用主側に保証してもらわなければなりません。永住権取得後には、保証額の支払い開始を義務付けられます。平均給与額は職業に必要とされる資格(学歴、職歴等)によって決まり、また、地域、職種によって異なります。同じ職種のなかでもエントリーレベルから上級レベルまで4段階に分かれます。

(注 1) H1B滞在期間の6年目が終わる日から数えて365日前にPERM申請を提出していれば6年目以降も1年ごとのH1B滞在更新が可能になります。


【第二ステップ:雇用ベース移民ペティション (I-140 Petition for Immigrant Worker)】

上記労働認定書の許可を元に、移民局へ申請を提出します。労働認定書にて設定した資格/条件を、申請者自身が保持している事を証明すると共に、スポンサーである雇用主が平均給与額を支払える能力(給与支払能力)を持っている事を証明しなければなりません。給与支払い能力を証明するためには、雇用主の納税申告書 (Federal Tax Return) か又は”監査”済み決算報告書 (Audited Financial Statement) を提出する必要があり、それらの証拠資料の中で会社の純利益 (net income) または純資産 (net current asset) が平均給与額を上回っていなければなりません。また、労働認定書の申請から永住権発行までの間、継続して支払い能力を保持し続けなければなりません。途中で、支払い能力を失うと、永住権の申請が却下されます。

当事務所では、労働認定書申請の事前に支払能力の確認を行いますが、将来的な能力の維持については予測が難しいため、事前に維持のリスクを100%回避する事が出来ません。
その旨予めご了承ください。

(注 1) Labor Certificationの許可日より180日以内にI-140の申請を提出しなければなりません。180日を過ぎるとLabor Certificationが無効になります。 

(注 2) I-140が許可されれば、6年以降のH1B更新が一度に最長3年分可能となります。

(注 3) Labor Certification、I-140の許可証は就労許可証(employment authorization)の代わりにはなりません。従って、その時点(第二ステップ)では、就労が許可されているわけではありませんので、H1Bなど他の就労ビザを保持している必要があります。第三ステップで、米国内で滞在資格変更(Adjustment of Status)を行う場合は、その際に就労許可証の申請が可能となります。申請者が永住権申請中に米国で就労するためには、少なくとも第三ステップの資格変更(Adjustment of Status)申請の際に提出する就労許可証申請の許可がおりるまで、就労可能な非移民ビザのステータスを維持する必要があります。

(注 4) Labor Certification、 I-140の許可証は滞在許可の代わりにはなりません。申請者が永住権申請中に米国に滞在するためには、少なくとも第三ステップの資格変更(Adjustment of Status)申請が移民局で受理されるまで、有効な非移民ビザの滞在資格を維持する必要があります。滞在変更(Adjustment of Status)が移民局で受理された後は、非移民ビザの資格がなくてもAdjustment Pendingという資格で合法的に米国に滞在をすることが可能となりますが、資格変更(Adjustment of Status)中も非移民ビザの資格を維持すれば、永住権申請が却下をされた場合のバックアップとなります。

(注 5) 許可済みLabor Certificationは、指定のビザ申請者と雇用主のみに有効で、ビザ対象者や雇用主を取り換えることはできません。


 
【第三ステップ (①又は②の手続き)】
 
① アジャストメント申請 (I-485 Adjustment of Status
 
申請者自身の滞在資格を“非移民”から“移民”、即ち永住権保持者の資格へ変更する手続きです。米国に合法的に滞在している申請者、又は不法就労/滞在が180日以内の申請者のみ申請の資格があります。申請を提出した時点で永住権 “申請者”としての滞在資格も与えられ、また同時に就労許可証EADカード)、一時渡航許可証Advance Parole)の申請も可能です。しかしながら、EB-3(第三優先)については、国務省で発表されている有効なPriority Dateがご自身のPriority Date(労働認定書の申請日)よりも進んだ時点で、I-485の申請が可能となるため、第二ステップ終了後、I-485の申請が可能となるまでの間、数年の待ち時間が生じる場合があります。EB-2(第二優先)については、現在、日本人には待ち時間はありません。

(注) アジャストメント(AOS)の審査が 180日以上保留になった場合、永住権対象者が転職することは可能ですが、その場合、新しい職が、同等の職業であることが条件です。


②  米国大使館での移民ビザ申請 (Consular Process)
 
海外に居住している申請者、または上記のアジャストメント申請が出来ない申請者は、居住している国の米国大使館にて面接を受け、移民として米国に入国する手続きを行わないといけません。