出入国記録の電子化 3

Post date: Mar 28, 2013 10:28:33 PM

4月26日より、入国記録の自動化が開始されます。

従来のI-94カードの使用が廃止され、今後、合法滞在や就労の証拠は、(1)パスポートの入国スタンプ(これまでと同様)と、(2)入国管理局(CBP)でホームページからダウンロード可能なI-94カードになります。

パスポートの入国スタンプには、これまで通り、入国日、滞在期間、ビザの種類が手書きで記載されますが、入国手続き直後に、CBPのホームページからI-94をダウンロードすることが出来ます。ただし、一旦出国すると、そのI-94へはアクセスが出来なくなり、再入国した時点で、新しいI-94をダウンロードすることが出来ます。パスポートに押されるスタンプと手書きの情報については、これまで同様、間違った情報が記載される可能性は十分ありますが、CBPのホームページに載せられるI-94には、間違ったデータが載る可能性は極めて低くなります。

その理由は、I-94のデータは、ビザ(査証)のデータがそのままトランスファーされるからです。従って、日本の米国大使館・領事館で発行されたビザの情報に間違いがなければ、I-94の情報にも間違いがないことになります。パスポート上のスタンプと手書きの情報が、I-94の情報と異なる場合は、これまで通り、最寄のCBPのオフィスに出頭し、スタンプ上の記載を訂正してもらう必要があります。

今後、ソーシャルセキュリティーオフィスやDMVでも、従来のI-94カードなしで、入国スタンプとダウンロードされたI-94で、各手続きが可能になります(入国スタンプだけでも手続きが出来るようになる様ですが、ダウンロードしたI-94を提出する方が安全です)。ソーシャルセキュリティーオフィスやDMVでも同じ情報をオンラインで確認可能ですので、以前のような照合・確認までのタイムラグはなくなり、ソーシャルセキュリティー番号や免許証の発行に時間がかかるという問題は回避されます。

すなわち、入国審査とともに、ビザのデータがI-94のデータとなり、瞬時にオンラインで確認でき、CBP以外の政府機関も同じデータを閲覧出来ますので、今までのようなエラーやタイムラグの問題がなくなります。4月26日から4週間に分けて、全米の空港で実施されますが、例えば、LAXは5月14日からです。CBPのサイトのアドレスは、www.cbp.govです。このサイトから、I-94をダウンロードすることが可能になります。ダウンロードするためには、パスポート番号、入国日などの情報が必要になります。